法定・倫理規定の遵守

 インターネット公表するということは、世界中に公開されるということです。著作権の遵守・個人情報の保護など注意しなければなりません。以下に、留意すべき主な事項をあげてみましたが、すべてを列挙しているわけではありませんので、研究活動にあたっての行動規範や倫理の詳細は、日本学術会議や関係学会、研究機関が定めた規定等を参照するとともに指導教員と相談してください。
 

内容

 ■学協会・出版社などの登録許諾

 ■ 共同研究・共同研究者の許諾

 ■ 引用などに関する著作権

 ■ 個人情報・プライバシーの保護

 ■ 生命倫理・国際法など

 ■ 所有権など

 ■ 特許・実用新案出願

 ■ 著作権関係資料

 

学協会・出版社などの登録許諾


  リポジトリ登録(セルフ・アーカイヴィング)については、雑誌の投稿規定(Instructions for Authors)や著作権譲渡書(CTAなど)に規定されていることが多く、論文投稿にあたりご自身の契約をよくご確認ください。

   投稿時にわからなくても学協会・出版社のセルフ・アーカイヴィングに関する著作権ポリシーを集めたデータベースを調べることでリポジトリ登録の許諾について知る事ができます。また、学協会などに直接問い合わせることで、許諾を得ることもあります。

著作権ポリシーを集めたデータベース


 ・海外: SHERPA/RoMEO : Publisher copyright policies & self-archiving

 ・日本: 学協会著作権ポリシーデータベース  


 以下の表は、データベースによる許諾の条件別による雑誌の色分けです。 

色(Color)

SHERPA/RoMEO

学協会著作権ポリシーデータベース

Green

Can archive pre-print and post-print or publisher's version/PDF

査読前・査読後のどちらでもよい

Blue

Can arcive post-print(ie final draft post-refereeing) or publiser's version/PDF

査読後の論文のみ認める

Yellow

Can arcive pre-print(ie pre-refereening)

査読前の論文のみ認める

White

Arciving not formally supported

リポジトリへの保存を認めていない

Gray 

検討中・非公開・無回答・その他


学協会・出版社の許諾例
  

 [Odontology

 [日本歯科理工学会


公開の条件


学協会・出版社によっては、公開に条件をつけることがあります。

 たとえば、

  ・公開は、機関リポジトリならよい

  ・著者個人のホームページに載せても良い  

  ・雑誌に掲載されたレイアウトのPDFなら公開しても良い

  ・著者自身の最終原稿なら公開しても良い  

  ・出典・著作権に関する注記が必要

  ・猶予期間(エンバーゴ)を遵守して (たとえば6ヶ月間公開禁止等)

  ・出版社版(DOI)や雑誌HP等へリンクをしてください 

 などなど。

許諾に関わる用語

日本語

英語

セルフ・アーカイヴィング

self-archiving

著者自身の論文を個人のサーバや機関リポジトリなどを利用して無償で公開するもの

著作権譲渡書

copyright transfer agreement(CTA)

 

著者版

author version

雑誌に掲載される前の、著者の手元にある版

著者最終版

final version/final draft

雑誌に掲載される直前の、著者の手元にある最終の版

出版社版

publisher version

雑誌に掲載された(レイアウトも整えられた)版。PDF版

査読前

pre-print/pre-refereeing

 

査読後

post-print/post-refereeing

 

査読後著者最終版

final draft post-refereeing

 

エンバーゴ

embargo

無償で公開できない一定期間。猶予期間



 許諾に関してわからない場合は直接投稿先へ問い合わせるか、または、図書館へお問い合わせください。図書館で投稿先の学協会・出版社へ問い合わせをいたします。

許諾のための書式例


    [投稿時の手紙

    [図書館からの手紙(和文)]

    [図書館からの手紙(英文)]

問い合わせ先


     〒102-8159

     東京都千代田区富士見1-9-20

     日本歯科大学生命歯学部図書館 学位論文係

     TEL: 03-3261-8931  FAX: 03-3238-1289

     Email: library@tky.ndu.ac.jp

参考ホームページ


  ・大阪大学/筑波大学附属図書館:

    機関リポジトリと著作権概論 : 平成24年度SCPJワークショップ

  ・千葉大学:出版社に対して許諾を求める手紙の雛形 p.24

  ・名古屋大学附属図書館:出版者への許諾照会(和文編)・(欧文編)

  ・名古屋大学大学院医学系研究科・医学部医学科:論文インターネット公開について(別紙6)

 

共同研究・共同著者の許諾


 共同研究や共同著者の学位論文の公表には、著作権問題から共同研究者や共同著者の全員の許諾が必要となります。登録申請書には、共同研究者や共同著者全員の署名記載と押印を、必ずお願いします。
 

他者の著作物から引用または利用する場合の著作権


 著作権法第32条第1項「公正な刊行に合致するものであり、かつ、正当な範囲」から下記の要件を満たしていれば、公表されている著作物から研究目的で論文に引用するのに、著作権者の許可を得る必要はありません。
  1. 公表された著作物であること
  2. 「公正な慣行」に合致すること
  3. 報道、批判、研究などのための「正当な範囲内」であること
  4. 自分の著作物が「主」であり、他者の著作物は「従」であること
  5. 自分の著作物と他者の著作物との明確な区分
  6. 引用を行う必然性があること
  7. 出所を明示すること
 図表や写真も同様の扱いです。ただし、修正して使う場合(翻案)は、著作者の了解が必要となりますのでご注意ください。

  上記用件を満たさない転載は、著作権者の許諾を得る必要があります。また、許諾を得る際には、学位論文にて使用すること、またその学位論文をインターネットで公表することを伝えることが必要です。学位論文に使用することを許諾してもインターネット公表を許諾しない場合もあります。インターネット公表の許諾を得られない場合は、「やむを得ない事由」のうち「著作権保護」にあたるものとして申請してください。
 

個人情報・プライバシーの保護


 研究対象者の個人情報・プライバシーの保護から、インターネットでの公表の許諾をもらった場合は、必ず登録申請書に研究対象者の署名と押印をお願いいたします。患者情報など匿名性が必要とする情報が明らかにならないよう十分な配慮もお願いいたします。
 

生命倫理・国際法などその他の規約


 薬品・装置などの取扱規則・要領、実験動物などの生命倫理、外国との共同研究における国際法など、研究に当たって関連する法律や規則は遵守してください。
 

所有権などの問題

 
 データ・資料等は、企業などが所有することもあります。所有権の問題がありますので、インターネットでの無償公開をすることの許可を得る必要があります。
 

特許・実用新案出願


 特許・実用新案出に関係するリンクを紹介します。なお、特許法第30条”新規性喪失の例外”についてのサイトもリンクします。

 ・特許庁
 

著作権に関する資料

 ・「大学図書館における著作権問題Q&A」 第8版 (国立国会図書館, 2012))
 ・「機関リポジトリと著作権 Q & A 」 改訂版 (黒澤節男著:広島大学図書館、2013)
 ・「博士論文のインターネット公表 大学院生・指導教員のためのガイド
   (デジタルリポジトリ連合 平成26年度オンライン勉強会「博士論文のインターネット公表」 2班成果物)
 

問い合わせ先

このページについてのお問い合わせは下記へ、よろしくお願いいたします。

 

日本歯科大学生命歯学部図書館

Tel:03-3261-8931 (内線2393) / E-mail: library@tky.ndu.ac.jp